The registerをぶらりと眺めていると、とんでもない記事を目にしました。
MacOSXが動作する、HacBook Eliteなる製品の予約受付が開始されたとのこと。
公式ページではMacbookの1/3の値段でMacOSXが動くノートパソコンを手に入れることができますと謳っています。しかし・・・
Hackintoshでは
MacOSXのライセンス規約に、Appleのデバイス以外でMacOSXを動作させることはライセンス違反にあたると明記しています。
以前もPsystorがOpen Mac(Open Computer)としてMacOSX互換機をリリースしようとしましたが、ライセンス違反などの問題から発売されることはありませんでした。
Intel Macになってからは、MacでもIntelのCPUを搭載するようになりましたが、その頃からPC/AT互換機(Windowsなどが動く普通のコンピューター)上でMacOSXを動作させるといった、「Hackintosh (Hack + Macintoshの造語)」といった物が生まれるようになりました。
恐らくHacBook EliteもHackintoshであることが推測されます。
閑話休題:Macintosh互換機の歴史
実は1994年の4月にMacintoshのシェア低迷をうけて、PC/AT互換機にもMacOSのライセンスを供与していた歴史があります。
これをうけてMotorolaやIBM、パイオニアがMacintosh互換機を販売していました。
しかしながら、1997年の8月にリリースされたMacOS 8からは他社に対してライセンスを供与しないようになり、Macintosh互換機の歴史もここで潰えました。
スペック自体は5世代前
HacBook EliteはSandy Bridge世代のCPUを搭載しているとのことでしたが、2016年8月31日現在の最新のアーキテクチャはSkylakeです。
HacBookに搭載されている、Sandy BridgeはSkylakeの4世代前のモデルですので、この値段には納得ですがMacbookと同じものと思って買うといろいろな意味で痛い目に遭いそうです。
そろそろ第7世代CoreシリーズであるKabyLakeや新シリーズのMacbookもそろそろリリースされそうですし。
Windowsで利用するのであれば、Sandy Bridgeもまだまだ現役のCPUではありますが、Hackintoshにおいては正直なところ未知数です。
まとめ
本ブログではライセンス違反に当たるため、詳細は記載しませんがHackintoshは動作させたい端末があれば無料で導入することができてしまいます。
そんな物に対してお金を掛けて旧世代マシンを買うのも微妙なところです。それならHacBook Elite 3台分のお金を貯めて、素直にMacbook Airあたりを購入するのがベストではないのかなぁと感じました。
ただこのMacBook Eliteの行く末がどうなるか気になるので、しばらくは情報を追ってみることにします。
※HacBook EliteはApple社のライセンスに違反した製品ですので、購入することはお勧めしません。あくまで知的好奇心の範疇にとどめるようにしてくださいね。
Source:The register | @ITMedia Enterprise
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