ProLiant Easy Connect EC200a Server 、持ち運びができるエッジサーバー
つい最近、超小型のワークステーション、HP Z2 Mini G3 Workstationをご紹介したばかりですが、
HPから分社化したHewlett Packard Enterpriseから、また強烈なサーバーが発表されました。
サーバーながらも、持ち運びができるくらい小さいということに驚きです。
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
CPU | Intel Xeon D-1518 2.2GHz ターボブースト無し クアッドコア 8スレッド キャッシュ 6MB |
メモリ | ベースモデル:DDR4 UDIMM 16GB x 2 プレミアムモデル:DDR4 RDIMM 32GB x 2 |
ストレージ | ベースモデル SATA:4TB (2TB x 2) m.2 SSD:128GB プレミアムモデル SATA:16TB (4TB x 4) m.2 SSD:256GB |
ネットワーク | 1Gbps Ethernet x 2 |
管理用ネットワーク | iLO x 1 (1Gbps) |
電源 | 120W Non Redundant |
本体サイズ (W x D x H) | 25.4 x 25.4 x 4.7 cm |
重量 | 3.69 kg |
外観
前面には左から順に、USB3.0ポート、USB2.0ポート、UID LED、Wireless LED、Broadband LED、HDD LED、LAN LED、Health LED、電源ボタンとなっております。
さすがはサーバーと謳うだけあってUID LEDインジケーターやHealth LEDインジケーターを搭載しています。
背面には左から順に、ACアダプター接続口、リセットボタン、USB3.0ポートx2、リザーブドポート(形的にはHDMI?)、NIC1(WAN)、NIC2(LAN)、iLOポート、VGA、ケンジントンロックとなっております。
Managed Storage Expansionで、コンパクトでありながら十分なストレージを
筐体がコンパクトにナルトどうしても、拡張性が犠牲にされがち。しかし、Managed Storage Expansionを使うことで、ストレージ領域の拡張が可能です。
2TB HDDを4本搭載しており、合計8TBの拡張領域を追加することができます。
ベースモデルであれば4TB+8TBで計12TB、プレミアムモデルであれば16TB+8TBで計24TBのストレージ領域を確保することができます。
Managed Storage Expansionの背面はこんな感じ。サーバーとはドッキングコネクターで接続します。
RAIDは組めるのか
さて、お気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、このストレージ領域のサイズ表記はRAIDを組まず、JBODで確保できるサイズを記載しています。
データシート漁ってみたのですが、RAIDに関する記載はありませんでした。流石に、RAIDの組めないサーバーなんて無いとは思いますが・・・
RAID1構成であれば、記載の容量の半分に、RAID5構成であれば、(搭載台数-1)*容量が確保できるストレージ領域になります。
まとめ
昨今、BCP強化の取り組みの一環として、素早くデータセンターを構築できると言うことで、コンテナ型データセンターの需要が徐々に伸び始めてきました。
そんなニーズに対するHPEの答えがこのProLiant Easy Connect EC200a Serverなのかもしれません。
搭載されているCPUは省電力XeonであるXeon Dシリーズ。前々から気になっていたので、値段によっては個人的に買うのもありですね。
もし僕が購入するなら、プレミアムモデルにして(可能であれば)RAID1+0構成で組もうかなといったところ。
容量のことなども考えてRAID5を選ぶ方も居ますが、HDDのエージングをせずに組み込まれたHDDを使ってそのままRAID5を構成してしまうと、いざ障害が起きたとき、リペア最中にリペア先のHDDも故障して、データが消失するなんてことが起こりかねません。
それぞれのHDDをエージングすればRAID5で組んでも良いかもしれませんが、そこまでコストがかけられないのであれば、さくっとRAID1+0構成するのが吉です。
Source: Hewlett Packard Enterprise
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