Spin7 、acerから極薄コンバーチブルノートPCが発売へ
Swift7と同じくして、IFA2016で発表された、acerの極薄ノートPC「Spin7」の日本発売が決定しました!
IFA2016開催当時の記事はこちら
同時期に発売されるSwift7については以下の記事をご覧ください。
極薄ノートPCと同じく、コンバーチブルノートPCも今様々なメーカーが発表しています。
そんな中、acerもとうとうIFA2016で発表した、Spin7の発売を発表しました。
最新のIntel CPU、Kaby Lake世代のCore i7を採用
今回発売されるモデルは、Intelの第7世代であるKaby LakeシリーズのCore i7-7Y75を搭載しています。
Yを関するCPUは極低電力CPUに分類される物で、Spin7では最長9時間バッテリー駆動が可能となっています。
Swift7と違って、Spin7では最上位のシリーズである、Core i7シリーズを搭載してきました。
各社とも同じような流れなのですが、極薄ノートPCにはCore i7シリーズでは無く、Core i5シリーズを搭載してきている模様です。
こちらについては、バッテリーの持ちを考慮してのことだとは思いますが、CTOモデルにCore i7モデルが無かったり、そもそもCTOモデルが用意されていない、という発売の仕方が主流のようです。
生産ラインを削減して、生産コストを下げるための施策でしょうか。
OSはWindows 10 Homeの64ビット、メモリも8GB搭載
OSはWindows 10 Homeの64ビット版がプリインストールされており、メモリも8GB積んでいますので64ビット版の恩恵を受けることができます。
ただし、メモリの増設は不可で販売されるモデルも8GBが最大となっています。
こちらもSwift7と同様で、ホームユースなのでWindows 10 Homeの64ビット版を採用していますね。
Swift7と比べて、CPUがCore i5からCore i7へ変わったので、Swift7よりはより重たい処理をこなせるようにはなりますが、コア数もスレッド数も、内蔵GPUも変わらず、クロック数が増えている形になります。
この情報だけでは、ただのスペックアップ品だしシリーズを分ける必要は無いのでは、と感じる方もいるかと思いますが、拡張機能に差が出ています。
Core i7-7Y75はCore i5-7Y54と比べて以下の違いがあります。
- グラフィック
- Intel vPro対応
- Intel TSX-NI対応
- Intel SIPP対応
- トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー対応
[aside type=”normal”] 補足
ここから先はCPUの拡張機能について説明していますので、あまり興味の無い方は読み飛ばしていただいても問題ありません。[/aside]
Intel vProとは
Intel vProは、ルートキットやウイルス、マルウェアからの保護を含む脅威管理、アイデンティティーおよびWebサイトアクセスポイント保護、機密情報の保護、PCのリモート監視、修正など、管理性機能のセットです。
正直なところ、企業ユーザーでなければ、特にメリットを受けることは無いかもしれないですね・・・
仮想環境を構築するのであれば、少しはメリットを受けることもできるのですが。
Intel TSX-NIとは
Intel TSX-NIは、主にリレーショナルデータベース向けに使われることが多い機能で、トランザクション処理をスムーズに処理することが出来る命令セットです。
これは開発者にとってはメリットがあるかもしれませんが、一般利用ではあまり関係がありません。
Intel SIPPとは
Intel SIPPとは、チップセットやチップセットドライバ、NICなどの大きな技術変更を最低12ヶ月制限して、安定したソフトウェアイメージを提供する物です。
これもPCをマスターイメージからデプロイするときに役立つ機能なので、一般利用には関係ありません。
トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー対応
トラステッド・エグゼキューション・テクノロジーとは、ハードウェアに搭載された、TPMとよばれるセキュリティチップを使って、OSやアプリケーションとやりとりするデータを暗号化するものです。
これを使うことで、パソコンを起動するときにパスワード保護をかけて、盗難時のデータ流出を不正だり、Windowsのファイル暗号化機能である、BitLockerに利用されます。
BitLockerはWindows 10 Homeでは使えないので、あまり意味はありませんが、起動時のパスワード保護については、OSに関係なく利用できるので一般利用でも恩恵をうけることができます。
Windows 10 Proさえ入れればビジネス利用も可能に
別途Windows 10 Proを用意すれば、ビジネス利用にも十分耐えうることが分かりますが、Spin7はあくまで個人利用向け。
タッチパネルを使用するため、より性能の高いCore i7を搭載したのだと思われます。
コンバーチブルノートPCなのに薄い
Swift7までとはいきませんが、Spin7も十分薄く、薄さは10.98mmと、美薄ノートPCと売り出していたAspire S13の14.58mmと比べ、75.3%ほど薄くなっています。
Swift7と比べると1mmほど分厚くなっています。たった1mm差で、タッチパネルを搭載できると言うことにも驚きですが、重さについても驚きがあります。
更に、タッチパネルを搭載しながらもその重さは1.2kgと100gしか変わりません。
昔はタッチパネルと言えばそれなりの重量があったのですが、今回搭載されるタッチパネルはかなり軽いんですね・・・
また、ボディはSwift7と同じくアルミニウムを採用しているため、耐久性もばっちりです。
しつこいようですが、個人的にボディにアルミニウムを採用している製品はめちゃくちゃ好きです。
ベゼル幅を抑えて、14型ディスプレイを搭載
ボディ13型ですが、ベゼル幅を抑えることにより14型ディスプレイの搭載を可能としています。ボディは13型なのに、液晶は14型ってなんだか得した気分になりますよね。
また、ディスプレイのヒンジは独自技術を採用しており、超薄型を実現しつつ、実用性と剛性も兼ね備えた物になっています。
こちらについては実物をみないとどこまで良い物なのか判断が付きにくいところではありますが・・・
360°回転でスタイルを選ばず
360°回転する、コンバーチブルノートPCなので、使う場所やスタイルに応じて変形させることが出来ます。
どんな場面でも、それに応じたスタイルに変更することで、どこでも使えるようになるのがコンバーチブルノートPCの特徴ですね。
Swift7と同じく大きなトラックパッドと、多彩なジェスチャー機能を搭載
Swift7と同じく横長の大きなトラックパッドを搭載し、多彩なマルチジェスチャー機能を搭載しています。
トラックパッドやキーボードについては、実際に触ってみないとどれくらい良い物か判別できないのがつらいところですね・・・
タッチパネルを搭載しても長時間利用が可能に
Spin7は最長8時間バッテリー駆動できるようになっています。Swift7と比べると1時間短くは鳴っていますが、タッチパネルを搭載しているのにこれだけもつのは驚異的です。
まとめ
IFA2016発表当初はSpin7にはあまり興味はありませんでした。もともとコンバーチブルノートPCを受け付けないので・・・
ただ、最近になってコンバーチブルノートPCの便利さに気付き始めてからは、これも良いじゃんって考えられるようになりました。
Swift7とSpin7の記事を書いているうちに、両方とも欲しくなってしまいました・・・ どうしよう・・・
あっ 付け忘れていたのですが、Swift7と比べてデザインは黒基調の大人しめのデザインでした。
搭載されているCPUやコンバーチブルノートPCということも考えると、ビジネスモデルもそのうち発表されるかも知れませんね。
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