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iOS 10.3 へアップデートする際はバックアップを必ず取ろう!ファイルシステムがAPFSへ変更へ
iOS 10.3が03/28にリリースされました。世間ではAirPodsを探す、に注目が集まっていますが、もう一つ大きな変更点があります。
それは、ファイルシステムがHFS+からAPFS(Apple File Systemへ変更となったことです。
HFS+からAPFSへ
APFSへ切り替わることにより、iOSデバイスのパフォーマンス向上が期待されています。
HFS+はiOSはもちろんのことながら、macOSでも使われている物で、初出は1998年1月のMac OS 8.1でした。
もちろん現在に至るまで、1998年当初のまま使われているわけではなく、ジャーナリングファイルシステムなどが追加され、HFS+その物を拡張してきました。
そんなHFS+から新しいファイルシステムであるAPFSへ切り替わる時期がやってきたのです。
いつもよりアップデートに時間がかかる
今回のアップデートでは、ファイルシステムが切り替わる関係か、いつものアップデートと比べて時間がかかるようになっています。
正確な時間は計測できていませんが、試しにiPad mini4でOTAアップデートをしたところ、15〜20分ほどかかったようです。
APFSとは
APFSは、30年前から続くHFSファイルシステム、そして1998年に出たHFS+ファイルシステムを置き換える新しいファイルシステムです。
HFSファイルシステムが登場した頃は、今ではすっかり普及したフラッシュストレージドライブやSSDのような新生代ストレージでの動作を想定していませんでした。
iPhoneやiPadのストレージはもちろんHDDではなく、フラッシュストレージですし、MacintoshではSSDやフラッシュストレージが搭載されていることが普通になってきています。
そんな変化に合わせる形で、フラッシュストレージやSSDに最適化されたファイルシステムである、APFSをリリースしました。
詳細についてはこの記事では触れませんが、ファイルコピースピードが向上したり、ストレージの容量計算方法が変わっています。
アニメーション周りも修正が入る
iOS 10.3ではOSのアニメーションに若干の修正が加わり、体感速度が向上されているとのことです。
まとめ
WWDC 2016で発表されたAPFSがついに一般向けにリリースされましたね。
HFS、HFS+には色々と思うところがあったため、APFSの登場には心躍っています。
ただ、macOSより先にiOS上で利用できるようになるとは思っていませんでした。
今回のアップデートはファイルシステムのコンバートが走るようですので、通常時のアップデートと比べて、データ破損やシステム動作不良を巻き起こす可能性が高くなっています。
ですので、普段アップデート前にバックアップを取らない方も、今回だけはバックアップを取るようにしてくださいね。
また、ゲームによってはiOS 10.3に対応していない可能性もあります。
その辺りについても注意してみてくださいね。ちなみにFate Grand Orderは問題ありませんでした。
Source: 9TO5Mac