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Xeon 、Skylake世代からのファミリ名をXeon Processor Scalable Familyへ変更へ
最近、コンシューマ向けのCPUでは、AMDのRyzenシリーズに苦しめられているIntelですが、データセンターなどのエンタープライズ向けのCPUでは、今のところIntelの天下が続いています。
そんな中、AMDがRyzenと同じくZen Coreを搭載したサーバー向けのCPUである、Naplesを発表したことから、Intelの牙城が崩れそうだと一部噂されています。
そんな中、Skylake世代のXeonを投入してきたIntel。今回のSkylake世代からはファミリ名を変更し、ラインナップが変わると発表しました。
Xeon Processor Scalable Family
新しいファミリ名は、Xeon Processor Scalable Family。
この、Xeon Processor Scalable Familyは一から再設計されたCPUで、Skylakeアーキテクチャを採用することで、現在市場で多く使われている4年前のシステムと比べて、最高3.9倍のスケーラビリティを実現しています。
強力なアクセラレータ
このファミリでは、Skylakeアーキテクチャを採用することにより、Intel Advanced Vector Extensions 512(Intel AVX-512)や、Intel QuickAssist Technology(Intel QAT)などの統合されたパフォーマンスアクセラレータを搭載しています。
ストレージワークロードの最適化
ストレージ分野についても改善が図られており、Intel Volume Management Deviceが実装されています。
これは、最近発表されたストレージI/Oを改善させる、Optane SSD DC P4800XやIntel SSD DC P4600等のようなPCIeベース(NVMe)のSSDをシームレスに監視できるようになっています。
これを利用することで、Optane SSD DC P4800XやPCIeベース(NVMe)のSSDに対してホットプラグ機能が利用できるようになります。
Xeon E5、Xeon E7の後継機で、4モデルを提供
Xeon Processor Scalable Familyは従来のXeon E5、Xeon E7の後継モデルに辺り、それぞれ金属名をモデル名に冠します。
- Xeon Platinum
- Xeon Gold
- Xeon Silver
- Xeon Bronze
まとめ
Intelは今回のモデル名変更により、導入するシステムによってどのモデルを選択すれば良いか分かりやすく、シンプルになると説明しています。
確かに、従来のXeon E5、Xeon E7モデルだと、カテゴリ分けが雑で、ぱっと見ではそのCPUがどれだけのスペックの物か分かりません。
そういった意味では、今回のモデル名変更には意味があるのかも知れません。
個人的にはソケットがまた変更となり、各モデルバラバラになるなんて事になるのでは、と一抹の不安を思いながらも大いに期待していきたいところですね。
Optane SSDが、サーバーに対してどれくらい有効かなのも気になるところですね。
今回のファミリは、Xeon E5、Xeon E7の後継との事でしたが、Xeon E3はどうなるのでしょうか・・・?
Source: Intel