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ConoHaでかんたんkusanagi、高速WordPressをカンタンに構築してみよう!
高速WordPress環境を構築できる「kusanagi」を皆さんはご存じでしょうか。
プライムストラテジー社が無償で提供しているもので、導入すると簡単に高速なWordPressブログを構築できるのですが、事前準備を行う際にLinuxの知識が必要とされるため、非エンジニアにはハードルが高いものでした。
ですが、この度VPSサービスで有名なConoHaがkusanagiを簡単に導入できる「ConoHa KUSANAGI manager」が実装され、Linuxの知識が無くてもカンタンにkusanagiが使える様になりました。
今回は画像を交えてConoHaでカンタンにkusanagiを導入する手順をご紹介します。
ConoHa KUSANAGI managerの導入
ConoHaをはじめて利用する方は、まずはじめにConoHaでユーザー登録を行う必要があります。
ConoHaの管理画面にログインしたら、上図赤枠内の「サーバー追加」をクリックします。
すると上図のようにサーバーのプラン選択画面が表示されるので、リージョンを「東京」、サービスを「VPS」が選択されていることを確認します。
続いてサーバーのプラン選択ですが、kusanagiはメモリの搭載量が重要で、公式では4GB以上を推奨とする、としています。
僕の個人的な経験からいうと、5万PV/月までであれば、2GBプランでも十分カバーできます。
逆に1GBプランは、アクセス数が少なくてもkusanagiの高速化の恩恵を受けづらいので。2GBプラン以上のものを選択することを推奨します。
プランの選択が完了したら、イメージタイプを「アプリケーション」に指定し、「かんたんkusanagi」を選択します。
画面を下にスクロールすると、「rootパスワード」を指定する欄が表示されます。
こちらはWordPressの管理パスワードではなく、サーバーの管理ユーザー(root)のパスワードとなります。
9文字以上かつ半角英数記号を組み合わせたものを入力する必要があるため、パスワードの要件が少し高いですが、英数だけのパスワードは簡単に推測されてしまうため、大人しくこのルールに従ってパスワードを決めましょう。
rootパスワードの入力が完了したら「オプションを見る」をクリックします。
すると上図の様な画面が表示されます。
まず①ではサーバーの自動バックアップ有無を指定することができます。
こちらは月額(税抜き)300円(追加ディスク無しの場合)を追加で支払う事で、サーバーを自動でバックアップしてくれる機能で、何かサーバーでトラブルがあっても、自動バックアップからサーバーを復旧させることできるようになります。
別途300円かかってしまいますが、転ばぬ先の杖としての役割を果たしてくれるので、有効化することをオススメします。(僕も過去2、3回お世話になりました)
続いて②番では外部から接続を許可するポートを指定することができます。
デフォルトでは「全て許可」にチェックが入っていますが、セキュリティ的にあまり好ましくありません。
ですので、ここではWEBサーバーとして最低限必要な「SSH」、「Web」、「メール」を許可するようにしています。
なおSSHはリモートからサーバーに接続する機能で、サーバーを管理する際に利用する機能なのですが、Linuxの知識が必要とされます。
SSHを利用しなくても、ConoHa管理画面からサーバー自体の操作はできますので、不要な場合はチェックを外して頂いてもかまいません。
また、「メール」を許可している理由ですが、WordPressではメール通知機能などが利用できるため許可していますが、特に利用しない場合はこちらもチェックを外して頂いてもかまいません。
ConoHa KUSANAGI managerは基本的に、サイトを立ち上げる時にしか使わないため、利用が終わったら再び上図のように接続許可設定を適切に行う事をオススメします。
つづいては③のSSH設定ですが、先述したとおりサーバーをリモートから管理する機能ですが、パスワードのみの認証は外部から攻撃を受けた際に、サーバーが簡単に乗っ取られる可能性があるため、「SSH Key(公開鍵暗号方式)」を利用することを推奨します。
赤枠内③の通り、「キーを新規作成」、登録方法を「自動生成」とし、「追加」をクリックします。
すると上図の様に「プライベートキーをダウンロードしてください」と表示されるので「ダウンロード」をクリックします。
「ダウンロード」をクリックすると、「~.pem」というファイルがダウンロードされます。
ページを最後までスクロールすると、上図の様にスタートアップスクリプトの設定欄が表示されますが、こちらは「使用しない」を選択します。
ここまで完了したら、ページ右側に月額料金が表示されます。
今回の場合ですと、メモリ2GBプランで自動バックアップオプションを付けたため、月額は税抜き2,050円。消費税⑧%ですと、月額2,214円請求されることとなります。
選択したプランなどが正しいことを確認し、「追加」をクリックします。
すると自動的にダッシュボード画面へ移り、サーバーが追加されていることが確認できます。
上図の通りステータスが「起動中」であれば追加完了です。
kusanagiの管理
サーバーの構築が完了したので、続いてkusanagiの管理設定を行います。
サーバー構築の際に注釈を付けましたが、ConoHa KUSANAGI managerはポート60000番を利用するため、このままでは接続することができません。
一時的にサーバーへの接続許可を変更するため、上図のネームタグ(例ではvps-2019-04-27-11-54)をクリックします。
すると、上図の様に「ConoHa KUSANAGI manager」へのアクセス方法が表示されますが、一旦「閉じる」をクリックします。
ページをスクロールすると、上図の様に「接続許可ポート」を指定する欄が表示されるので、「全て許可」にチェックを入れます。
設定が反映されると上図の様な画面が左下に表示されます。
接続許可ポートの設定が完了したら、一番上までページをスクロールし、「KUSANAGI管理」をクリックします。
すると上図の様にユーザー名とパスワードの入力が求められますので、ユーザー名は「root」、パスワードはサーバー構築の際に決めた「rootパスワード」を入力し、「ログイン」をクリックします。
初回アクセス時は上図の様に「WordPressのサイトを作成します」と表示されるので、ドメイン名にはサイトのドメインを、メールアドレスには管理者のメールアドレスを入力します。
もしまだドメインを取得していない場合は、下記からお名前.comでドメインを取得することができます。
今回の記事ではお名前.comの利用を想定して説明しておりますので、お名前.comでの取得をオススメします。
設定が完了すると上図の様に入力したドメインが表示され、ステータスが「稼働中」となることを確認します。
試しにドメイン名(例ではsyobon-lab.site)をクリックしてみましょう。
これでkusanagiの準備は完了です。続いてDNSレコードの設定を行います。
DNSレコードの設定
接続ポートの許可設定を行ったページ(左ペインのサーバーをクリック -> サーバーのネームタグをクリック)に移り、上図赤枠内のIPアドレスをメモします。
続いてお名前.comのドメインNaviにログインし、上図赤枠内の「DNS関連機能の設定」をクリックします。
続いてConoHaで設定した独自ドメインにチェックを入れ「次へ」をクリックします。
続いて上図赤枠内のDNSレコード設定を利用するの右隣にある「設定する」をクリックします。
すると上図の様なDNSレコードを設定する欄が表示されるので、ホスト名は空白、TYPEを「A」、TTLはそのまま、VALUEには先ほどメモしたIPアドレスを入力し、状態を「有効」として「追加」をクリックします。
すると上図の様な状態になりますので、画面を下にスクロールします。
続いて上図赤枠内の「確認画面へ進む」をクリックします。
すると確認画面が表示されるので、IPアドレスが正しいこと、TYPEがAなこと、状態が有効であることを確認し、問題無ければ「設定する」をクリックします。
上図の通り申し込み内容の状態が完了になっていれば成功です。
しばらくするとDNSレコードが切り替わり、独自ドメインでアクセスできるようになります。
DNSレコードの切り替わりが終わるまでの間、kusanagiの最終設定を行います。
kusanagiの最終設定
ConoHaの管理画面より再度「KUSANAGI管理」をクリックします。
上図の通り再度ログインが求められたら、ユーザー名をroot、パスワードにはサーバーを構築するときに決めたrootアカウントのパスワードを入力してログインします。
ログインすると上図の様な画面が表示されるので、独自ドメイン(例ではsyobon-lab.site)をクリックします。
するとまずはじめにサイト情報が表示されますので、画面を下にスクロールします。
ページを下にスクロールすると、上図の様に「サイト設定」が表示されます。
デフォルトでは自動バックアップ以外オフになっていますが、すべてONにします。
これだけでSSL化も勝手にやってくれますし、kusanagiが高速だと言われているキモのbcache、fcacheもカンタンにONにすることができます。
これでkusanagiの最終設定は完了です。 最後に接続許可ポートの設定を戻します。
まずはじめにConoHaの管理画面に移り、上図赤枠内の「全て許可」のチェックを外します。
ここではWEBサーバーとして最低限必要な「SSH」、「Web」、「メール」を許可するようにしています。
なおSSHはリモートからサーバーに接続する機能で、サーバーを管理する際に利用する機能なのですが、Linuxの知識が必要とされます。
SSHを利用しなくても、ConoHa管理画面からサーバー自体の操作はできますので、不要な場合はチェックを外して頂いてもかまいません。
また、「メール」を許可している理由ですが、WordPressではメール通知機能などが利用できるため許可していますが、特に利用しない場合はこちらもチェックを外して頂いてもかまいません。
つづいては③のSSH設定ですが、先述したとおりサーバーをリモートから管理する機能ですが、パスワードのみの認証は外部から攻撃を受けた際に、サーバーが簡単に乗っ取られる可能性があるため、「SSH Key(公開鍵暗号方式)」を利用することを推奨します。
お疲れ様でした。これでkusanagiの設定は全て完了です。
WordPressの設定
ConoHa KUSANAGI managerで設定した独自ドメインにHTTPSで接続(例ではhttps://syobon-lab.site/)にアクセスしてみます。
DNSレコードの切り替えが完了していれば、WordPressの初期設定画面が表示されるので、任意の設定値を入力してWordPressのインストールを行います。
正常にインストールが完了すると上図の様な画面が表示されます。
管理画面にアクセスすると、上図の様なログイン画面が表示されるので、WordPressインストール時に指定したユーザー名とパスワードを入力してログインすると、無事にWordPressの管理画面が表示されます!
ここまでの手順を踏めば、早くてかつサーバーのセキュリティアップデートを自動で行ってくれるWordPressサイトを立ち上げることができます。
ちなみにどれくらい早いの?
2GBプランで構築したkusanagiサーバーはどれ位早いか気になりますよね。
今回、ブロガーの間で人気なWordPressテーマ、「Cocoon」を適用した状態で、GoogleのPageSpeed Insightsでテストしてみましたが、モバイル、PCともに文句なしの100点満点でした。
ページ表示速度もこの通り爆速ですね。
今まで、kusanagiの導入はVPSで、一からサーバー構築をするよりかはカンタンでしたが、それでもLinuxの知識が求められるため、ハードルが高い物でした。
ですが、今回紹介したConoHa KUSANAGI managerを使えばLinux操作が必要なところは、サーバーアップデートの自動化部分だけ、しかもこの記事からコピペすれば良いだけなので、だいぶ導入のハードルが低くなりました。
本記事を参考にして頂き、爆速WordPress生活を堪能してみてくださいね! ブログ書くの本当に楽しいですよ!
代行やブログ以降の相談も承っています
今回kusanagiの導入方法を一から紹介させて頂きましたが、それでもちょっと不安・・・、サーバーを移行する場合はどうすればいいの・・・?という方向けに後同断フォームを用意させて頂きました。
お困りの際はフォームよりお問い合わせ頂ければベストエフォートで対応させて頂きます。
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