マジでアーキテクチャを変えた「Apple SiliconなMac mini」、実際の所どうなのよ

マジでアーキテクチャを変えた「Apple SiliconなMac mini」、実際の所どうなのよ apple
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マジでアーキテクチャを変えた「Apple SiliconなMac mini」、実際の所どうなのよ

以前AppleからIntel CPU搭載止めるで、という話を聞いて割と正気か!?と割とネガティブな反応をしておりました。

とはいえまだ発売日前の話だったので、食わず嫌いのまま評価を下すのもそれはそれでどうなのよ?と思っていたので用意してみました。

マジでアーキテクチャを変えた「Apple SiliconなMac mini」、実際の所どうなのよ

ボディカラーとしては、Intel CPUモデルがスペースグレイだったのに対し、シルバーモデルに。

ぱっと見はIntelモデルと大きな違いはありません。

マジでアーキテクチャを変えた「Apple SiliconなMac mini」、実際の所どうなのよ

ただ残念ながら、I/O周りはかなりショボくなってしまいました。

IntelモデルはThunderbolt 3(USB-C)ポートが4つ、USB-Aが2つだったのに対し、Apple Siliconモデル(以降M1モデル)はThunderbolt / USB 4が2ポート、USB-Aが2ポートとスペックダウンに。

こればかりはM1の仕様だろうし致し方なしといったところ。

また、Thunderbolt経由でディスプレイに接続した場合は、ディスプレイ1台しか繋げられないのが注意点。

ディスプレイの最大接続数はThunderboltに1台、HDMIポートに1台の構成になる様子。

他の操作具合についてはぶっちゃけM1だからといって変わるところもないので、早速次はアプリの互換性について見てみましょう。

あれ?ライトユーザーならこれで良いかも・・・?Rosetta 2もなかなか良さげ

最近はぶっちゃけてしまうと、Webブラウザさえあれば基本的な利用はまかなえてしまう昨今。

とはいえ流石にブラウザ1本だけではまだなかなかお辛い現状。

普段僕が日常的に利用しているアプリを一通り入れてみて、Rosetta 2はどんなもんじゃい!という感じで確認してみたのですが、かなり好感触でした・・・ 意外。

Rosetta 2についてかんたんに。

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Intel Mac向けのアプリをそのまま利用することはできないので、それの対策としてAppleはRosetta 2を引っさげてきました。

RosettaってPowerPCからIntelアーキテクチャに移行した際に出てきた、あのへっぽこRosettaか・・・ と思ってしまうのは僕だけではないはず。

今回のRosetta 2は以下のアプリを動作可能にするとのこと。

  • 一般的なmacOSアプリ(Intel向け)
  • Mac Catalystを使って構築したアプリ
  • ゲーム
  • Webブラウザ
  • JavaScript用のJITコンパイラ
  • Metal API
  • CoreML
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また、Rosetta 2ではRosettaの時と同様にリアルタイムにコードを変換するエミュレーター的な動きではなく、あらかじめコードの変換をします。

コード変換を行うタイミングは以下の通り。

  • App Storeからアプリをインストールしたとき
  • パッケージをインストールしたとき
  • はじめてアプリを起動したとき

またRosetta 2で変換したアプリはコード署名がなされるので、変換したマシンでしか動かないようなセキュリティ面での工夫が。

OSアップデート時にコード署名が更新されるとのことで、OSアップデート時に多数アプリを導入している場合は、初回起動に時間がかかりそう。

あとIntelの拡張命令セット周りはどうやって対処していくんだろうなぁという課題点が少し見え隠れしてそうな印象。

ただ、この方面の知識は疎いので、本ブログではこれくらいで。

普段使っているアプリを入れてみよう

さてさて、Rosetta 2の話はこれくらいにしておいて、実際に普段使っているアプリを入れてみてその動作を確認してみましょう。

僕が普段使っているアプリは以下の通り。

  • Chrome(最近Microsoft Edgeに乗り換えた)
  • iTerm 2
  • Logicool Options
  • ATOK Passport
  • Visual Studio Code

特に変わったアプリは無い物の、Logicoolのマウス用のユーティリティである「Logicool Options」や、IMEである「ATOK Passport」は少し難しいんじゃ無いかなぁといった印象。

早速それぞれ見てみましょう。

Chrome、iTerm 2はそもそもM1対応済み

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M1版macOSがリリースされてそこまで日数は経っていませんが、既にChromeとiTerm 2はM1対応済みだったりします。

Chromeのダウンロードページにアクセスすると、上図の通り「Appleプロセッサ搭載のMac」ボタンがあるので、こちらからインストーラを落としてきます。

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もちろんインストールも何ら問題無くクリア。

バージョン情報を見るとarm64の文字が確認できます。

拡張機能についても特に問題なく動くのでなんだか拍子抜けですね。

(対応してるとは言っても、細々としたところで困るんでしょ?なんて思っていました)

アプリケーションの情報を見てみると、種類が「アプリケーション(Universal)」となっています。

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iTerm 2もご覧の通りUniversalアプリとして認識されています。

Logicool Optionsは・・・?

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Logicool OptionsはChromeやiTerm 2と違って、M1 macOS向けのパッケージは用意されていません。

いつも通りIntel向けパッケージをダウンロードして起動してみると、Rosetta 2のインストールをうながされます。

Rosetta 2はプリインストールされているわけではなく、オプション機能として用意されているようです。

Rosetta 2のインストールが終わると、Logicool Optionsのインストール画面がしれっと上がってきます。

まぁここまでは流石にちゃんと動くでしょう・・・ ここで転けてたらRosetta 2とは・・・?となるので

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なんで普通に動くんや君・・・

Logicool Optionsですが本当にすんなりと立ち上がりますし、キチンとマウスを認識しています。

更に言うと、ボタンのカスタマイズもキチンと設定した通りに動きます。

割と意地悪試験くらいで考えていたので、結構面食らいました。

ATOKもなんなく動作。Intelモデルと変わらずサクサク

Logicool Optionsは動くけど、流石にIMEはキツいでしょ・・・?

なんて予想を良い方向で裏切ってくれます。ほんとなんで普通に動くの君・・・

文字入力や文字変換についてももっさり感も無く、Intelモデルと変わらずにストレス無く利用できます。

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Rosetta 2で変換されたアプリについては、上図の通りアプリ情報の種類が「Intel」と表記されます。

Visual Studio Codeも動くし、ターミナルも普通に使える

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ATOKが動くならもう基本的にはOKでしょ、と思いながらVisual Studio Codeも入れてみました。

こちらもRosetta 2を使って変換する必要がありますが、特にストレス無く動いてくれますし、Terminalも叩けます。

個人的には文句は無いけど・・・

普段使っているアプリがまぁ物の見事にサクッと動きました。

個人的には特に文句は無いなぁと思う物の、ライトユーザーにはやっぱりちょっとオススメできないかな・・・といったところ。

やっぱりまだまだM1版macOSにネイティブで対応したアプリが少ないことと、Intelモデル向けのアプリはRosetta 2で変換する必要がある、という点が結構重くのしかかるかなと。

当ブログにアクセスしてくるメイン層(情シスとかSIerをされている方)は、この辺りの仕組みについてある程度把握されているので、動かないアプリが出てきても仕方ないよね、と理解できるかと思います。

ですが、最近のM1版macOSの記事を見て「何か変わったらしいけどアプリはちゃんと動くし、パフォーマンスも良いらしいよ!」と感じたライトユーザーにはどうでしょう。

Rosetta 2でもカバーしきれないことに直面したときに、ただただ困ってしまう、なんて状態に陥りそうで少し心配だ、というのが僕個人としての感想です。

ガジェオタ的にはオールOK

とつらつらと書いてみましたが、ぶっちゃけた話ガジェオタ的にはかなり面白い製品だなぁと思います。

発熱も少ないわ、思ったよりパフォーマンスも良い。

Rosetta 2も想像以上にまともで実験するにはちょうど良い、などオタク心をくすぐる要素がてんこ盛り。

今後のプロシューマ向けモデルはどうするんだろうなぁ・・・?となんとなく思いながらしばらくM1版Mac mini触っていきたいと思います。

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