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Gemini Lake世代のNUC、「NUC7PJYH」を買ってみた
組み込み用SoCの最新モデル、Gemini Lake世代のIntel NUCが先日発売ました。
今回、持ち運びできる検証環境用としてPentium Silver J5005(1.50GHz – 2.80GHz 4コア)搭載モデルの「NUC7PJY」を購入してきました。
長らく在庫切れでしたが復活しました!!!
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B07CT1HYN9″ title=”インテル Intel® Celeron® プロセッサを搭載した Intel® NUC キット BOXNUC7PJYH【日本正規流通品】”]
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B07BTD3H5X” title=”インテル Intel® Celeron® プロセッサを搭載した Intel® NUC キット BOXNUC7CJYH【日本正規流通品】”]
Intel CPU在庫不足の煽りを思い切り喰らい、長らく在庫が無かったGemini Lake世代のNUCですが、Pentium Silver J5005を搭載した「BOXNUC7PJYH」とCeleron J4005を搭載した「BOXNUC7CJYH」の在庫が復活しました!!!!!!
※相変わらずBOXNUC7PJYHの商品名がCeleron搭載と記載されていますが、正しくはPentium Silver J5005です。
公式では8GBまでしか対応しませんでしたが、筆者のBOXNUC7PJYHでは32GB認識しましたので、今では仮想基盤サーバとして利用しています。
最近のIntel CPUはあまり良い評判を聞きませんが、Gemini LakeはCore i3-8100と並び、コストパフォオーマンスが優れた大変に良い世代です。
Core i3-8100 のコストパフォーマンスが大変に良い、格安クアッドコアCPU
最低限の物を搭載した廉価版
組み込み向けSoCを搭載していることから察せるかと思いますが、Intel NUCの廉価版モデルですので、最低限の物が搭載されています。
NICは1ポートのみで、Realtekの物ですし、ストレージ用M.2スロットなんてありません。
それでも、Intel製の802.11acの無線LANカードを搭載していたり、オンボードグラフィックスで4K 60Hz(4096×2160@60Hz)で画面出力できるHDMI 2.0aポートが2つ搭載されていたりと、最近の廉価版はえらく豪華になった物だと感じられるデバイスです。
組み立てもプラスドライバー1本で簡単組み立て
「NUC7PJYH」はあくまでベアボーンキットですので、メモリとストレージは自分で用意して組み立てる必要があります。
ですが、ドライバー1本で底面のネジを4本外すだけで、ストレージの設置含めツールレスで組み立てられるので、慣れていない人でも簡単に組み立てることができます。
今回は検証用に利用するため、激しい利用が予想されたため書き込み耐性がTLCよりあるとされる、MLCチップ採用のTranscendのSSD370S 128GBモデルをチョイスしてみました。
SSDを2.5インチベイに装着するとこんな感じで収まります。
ストレージの装着が完了したら、メモリスロットにノート用メモリを挿すだけ。
今回は、余っていたskhynixのメモリと、PanramのValue SeriesのDDR4-2400 SO-DIMMをチョイスし、公称スペック最大8GBを搭載してみました。
メモリを20GB搭載できることが確認できました!!
https://syobon.jp/2018/05/21/gemini-lake-nuc-can-install-16gb-ram/
ACアダプタは結構大きい + 電源ケーブルは別売り
NUCは超小型PCを謳っているのですが、電源基板を外に追いやった代償として、ACアダプタはそれなりの大きさになります。
感覚的には薄型モバイルノートのACアダプタより1周り大きい程度でしょうか。外観やコードの質は正直そこまで良くなく、外付けHDDケースのACアダプタの様。
それでいて、電源ケーブルは別売りという何だかなぁといった仕様です。
初期BIOSだと画面が乱れる
( •᷄ὤ•᷅) pic.twitter.com/nrwet5rYbC
— ?Syobon@ICOCA残高258円 (@Syobon_0xff) 2018年5月20日
NUCのセットアップも済み、さぁRHELをインストールしようと思って立ち上げたところ、インストーラ画面がすごく乱れた状態になりました・・・
画面が乱れていても、インストールは進められるかなと思ったのですが、途中で固まってしまったのでBIOSアップデートを行いました。
BIOSアップデートすればインストールは完了できたのですが、GNOMEデスクトップを使うとやはり、上記のような画面が乱れる症状が発生しました。
なので、RHEL7インストール後にyum updateを実行し、Kernelのバージョンを「3.10.0-862.2.3.el7.x86_64」へ上げたところ事象が改善されました。
今回のモデル構成
今回購入した構成は下記の通りです。
- NUCキット NUC7PJYH
- ストレージ Transcend SSD370S 128GB
- メモリ Panram D4N2400PS-4G * 2
- ACケーブル
まとめ
BIOSアップデートする必要があったり、Linuxをインストールする場合Kernelのバージョンを上げる必要があったりと、少し事前に準備する必要はある物の、この値段で4コア、メモリ8GBでかつ4K 60Hz出力できるPCが購入できるようになったと考えると、ホント良い時代になった物です・・・!
持ち運び検証用として購入したのですが、このサイズ、重さならどこにでも持って行けそうで大満足です。