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Veertu 、macOSネイティブの仮想マシン
macOS向けの仮想マシン環境といえば、VMware FusionやParallels Desktopなどの有料アプリケーションや、Virtual Boxなどが挙げられます。
VMware FusionやParallels Desktopを導入するまででもないけど、WindowsやLinuxの仮想マシンを立てたい、でもVirtualBoxはちょっと動作が・・・と悩んでいたわけですが、macOS向けのフリーの仮想マシン環境「Veertu」というものがあるとのことで、試してみました。
macOSネイティブの仮想マシン環境
Veertuの大きな特徴として、macOSネイティブであることが挙げられます。
Veertuは最近リリースされた、Hypervisorフレームワーク上で動作します。
kextを追加しなくても、リソーススケジューリングと電源管理のためのAPIをHypervisorフレームワークが提供します。
なので、カーネルレベルでの強制的な介入もないので、他のネイティブアプリケーションと同じ方法で仮想化リソースの管理を行うことができます。
更に、仮想化部分のフットプリントはたったの13MBと非常に軽量なところも良いですね。
特権の分離
Veertuでは動作するアプリケーション、ツール、デーモンの機能が不適切に利用されないよう保護するために、特権の分離を行っています。
特権が必要な場面になると、特権ヘルパーを利用して、ダイアログを表示して、ユーザーの同意を求めるようにしています。
ネイティブアプリと変わらない操作性
Veertuはネイティブアプリと謙遜なく利用できるように設計されています。
これは、VMware FusionやParallels Desktopも同様ですね。VirtualBoxは今ひとつといったところでしょうか・・・
Vagrantに対応
うれしいことに、VeertuはVagrantをサポートしています。有料オプションというわけでもありません。
今ではDockerが台頭していますが、Vagrantを利用している方、企業もまだ多い現状。
僕はVagrant派です。
VirtualBoxの代わりとして使える、無料仮想マシン環境の登場は大きいですね。
ホストとのNIC、USBのブリッジが可能
Veertuは他の仮想マシン環境と同様に、ホストとのNIC、USBのブリッジが可能です。
USB3.0、USB3.1(Thunderbolt 3)のブリッジにもきりんと対応しています。
そういえばThunderbolt 2のブリッジには対応しているのでしょうか。
Thunderbolt 3の通信プロトコルには、PCI Express 3.0、DisplayPort 1.2、USB 3.1が包括されているので問題無いとは思いますが、Thunderbolt 2の通信プロトコルは、PCI Express 2.0、DisplayPort 1.2のみなので、対応しないような気もします。
まとめ
ぱっと見た感じ結構良さそうな仮想環境ですね。Vagrantを使うために、嫌々VirtualBoxを入れていましたが、これでそのもやもやも解決できそうです。
Veertuについては日本語の記事や文献がないので、ちょこちょことまとめていこうかと思います。
日本語向けどころか、英語向けの関連書籍も出ていないみたいですね。これはきちんと中身を見て本を書いてみたくなりますね。
Source: Veertu