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ASUSの格安10G NIC、XG-C100Cを買ってみた
今まで個人で変える範囲で10G NICを買うには、Intelの10G NICの中古を買うしかありませんでした。
ですが最近になってASUSや玄人志向、QNAPが1万円台で購入できる10G NICが発売されるようになりました。
更に加えて、NUROやauひかりなどが10ギガインターネット回線を提供するようになり、ついに個人向けにも10G環境の波が来たか?と思いたいところですが、まだ10Gスイッチがまだ少し高い、という問題が残っています。
あとはスイッチさえ安い物が出れば完璧なのですが、今年中には解決されそうな気もします。
ESXiでも動きそう・・・!
XG-C100CはチップにAquantiaのAQC107を搭載しています。こちら購入当初はESXi向けのドライバが公開されていなかったため、ESXiで利用できませんでした。
ですが、今日Redditを漁っているとなんとAQC10xに対応したESXi用のドライバが公開されているではありませんか・・・!
手元に今XG-C100Cが無いため技術検証ができませんが、動くのであれば気軽に10GbE ESXiサーバの構築が可能となります・・・!
10GbE Mac miniもAQC107だったような気がするので、これが動くなら一気に夢が広がりますね・・・!!
今回はファイルサーバとPCを直接接続するために導入
残念ながら僕の環境は10ギガインターネット回線も、10Gスイッチもありませんので、XG-C100Cを2枚購入してファイルサーバと、メインPCを直接接続することにしました。
流石に技術系ブログの看板を背負っていながら、10G環境が無いのは流石になぁと思い、取りあえずの形で購入することに・・・
#本当はDL380pとファイルサーバに導入して、iSCSIイニシエータとして使う予定だったのですが、I/O ROMエラーが発生し、常にファンが60%位で稼働するようになったので、泣く泣く諦めました・・・
ジャンボパケットは最大16348バイトを指定できる
この値段ながらジャンボパケットのサイズをデバイスマネージャから指定できますし、
VLAN IDも設定できることができます。
Windowsだけでなく、Linuxにも対応
このNICの良いところは、Windows 7~Windows 10だけではなく、Linux Kernel 3.2、3.6、4.2、4.4と最近のカーネルにも対応しています。
Windows Serverについては、サポートリストに上がっていない物の、導入したいWindows Serverのカーネルバージョンに対応した、クライアント向けドライバをインストールすれば使えるようになります。
ただあくまで個人用途なので、エンタープライズ用途には向いていないため、あくまで検証用や個人用として利用することを強くオススメします。
ベンチマーク
Windows Storage Server 2016のファイルサーバとWindows 10のメインPCにXG-C100Cを接続し、それぞれのジャンボパケットのサイズを16348バイトに設定してテストを行いました。
まずはWindows Server 2016のISOファイルをファイルサーバへ転送してみました。
ファイルサーバのディスクIOの問題から、400MB/s(3.2Gbps)程度で落ち着いてはいますが、常用する分には問題無さそうです。
ギガビットイーサで接続していた頃は83.4MB/s(約636.3Mbps)程度しか出ていなかったことを考えると、約4.8倍ほどの高速化が図れました。
続いて先ほど書き込んだISOファイルをメインPCへ転送してみました。
結果は309MB/s(約2.5Gbps)程度で落ち着くことに。
ギガビットイーサで接続していた頃は112MB/s(約854.5Mbps)程度しか出ていなかったことを考えると、約2.8倍ほどの高速化が図れました。
まとめ
ファイルサーバのディスクIOが頭打ちしていることから、100%の力を発揮することはできませんでしたが、ギガビットイーサの頃と比べると、格段とスピードが伸びました。
これでRAWファイルをまとめたものをガンガンファイルサーバに転送しても、結構早い時間で済むのは大変ありがたいですね。
Source: ASUS