Qotom Q1900G4-M 、Celeron J1900を搭載した、100ドルNano ITXボード
中国の産業用ベアボーンやThin Clientを販売しているメーカー、QotomのQotom Q1900G4-Mボードについて少し詳しく見てみます。
こちらのボードは、昨日紹介したベアボーンに搭載されているシステムボードです。
Mini ITXより小さいNano ITX
あの小さな筐体を実現するために、Mini ITXより小さい、Nano ITXフォームファクタなので、CPUが斜めに実装されていますね。
搭載されているCPUは、クアッドコアのベース周波数2.20GHz、バースト周波数は2.42GHzのBay Trail-D世代のCPUです。
Celeronではありますが、Atom向けのマイクロアーキテクチャ、Silvermontを搭載しています。
オンボードNICが4ポートのギガビットイーサネット、メモリースロットはDDR3 SO-DIMMスロットが1つを搭載しています。
4ポートのNICとSIMスロット
CPU自体はデュアルチャネル対応ですが、メモリスロットが1つしかないので、シングルチャネル稼働になります。
また、おもしろい事にSIMスロットが搭載されています。上図の17がそれに当たります。
ただし、SIMカードを入れただけでは通信できません。
上図18のmini PCIeスロットに3G/4Gモデムを装着する必要があります。
表面にSATA3ポートが1つ、裏面にmSATAポートが1つ実装されていますので、mSATA SSDが1つ、SATA3のHDDもしくはSSDを搭載することが出来ます。
拡張インターフェースとしては、USB 2.0ポートが3つ、USB3.0ポートが1つと、この値段ではかなり頑張っているのではないでしょうか。
まとめ
中国ではまだまだAtomシリーズは結構人気があるみたいですね。
WEBでは動的コンテンツを扱うページが増えてきたため、使い方によっては少々スペック不足を感じますが、一般用PCとしてではなく、ルーターやファイアウォール、小型サーバーとして使うのであれば、まだまだ現役です。
今までは、VyOSなどを導入した小型PCを用意するのは大変でしたが、産業用ベアボーンは盲点でした。
産業用といいながらも、個人でも十分購入できるお手頃価格なのが驚きですよね。
1台買って試しにVyOSを導入して遊んでみたいですね。