日本時間2021年6月25日の0時から開始された、MicrosoftのイベントでWindows 11が正式に発表されました。
はじめてリアルタイム更新ってのやってみたのですが大変に辛かったです。゚(゚´ω`゚)゚。ピー
公式のライブストリーミングがボロボロで、まともに見られなかったなど何処かしらMicrosoftさを感じるイベントではありましたが、中身としてはめちゃくちゃに興味を引くものでした。
さっそくYouTubeのWindowsチャンネルに「Windows 11 | Overview」動画が公開されていますね。
実際にストリーミングを見て僕自身が感じたWindows 11の可能性について、若干ポエミーにまとめて行きたいと思います。
目次
マウスやキーボードの箱庭から飛び出す
今回の発表で特に気になったのが、タッチインタフェースを前面に押し出した発表スタイル。
Windows PCといえば、マウスとキーボードを利用して操作する「パーソナルコンピュータ」のイメージが非常に、非常に強い物ですが、今回ではその要素については極力触れずに終始タッチインタフェースに重点を置いていました。
Surfaceが出た当初や、今でも使っている方であればWindowsのタッチインタフェース用のモード、タブレットモードの操作性の悪さに思わず「ウッ」となる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕もその内の一人で、「iPadと比べるとぜんぜんだなぁ、やっぱりWindows(マウスとキーボードが基本)だしなぁ・・・」と感じて大人しくデスクトップモードで利用していました。
そんな嫌な思い出しかないタブレットモードなのですが、デモの中でWindows 11がインストールされたSurfaceを使ったデモが流れたんですが、見てる限りかなり操作性が改善されているように感じられました。
デモの中で、ウィンドウサイズの変更や、ウィンドウの移動について触れられていたのですが、あの悪名高いWindowsのタブレットモードが嘘のよう。
とても快適に動いているではありませんか。
目を疑いたくなるような気持ちがまだ強いのですが、これはかなり期待できそう。
もちろんキータイプでの操作も利用できるわけですが
スマホっぽい入力ができそうなタッチキーボードが用意されているようです。
これまた今までのオンスクリーンキーボードは画面下部を大きく占有するこれまた大変に辛い物でしたが、このサイズなら大いにアリ。
こちらが今のハイパーお辛いオンスクリーンキーボード。
フローティングキーボードみたいな動きをしてくれるので、仮想キーボードの操作性が劇的に改善しそうです。
それ以外にも声での入力や
ペンでの入力、操作についても全面的にプッシュしている形に。
Snap Layoutと、マルチディスプレイでのウィンドウ状態の記憶
続いて出たのが新機能のSnap Layout。PowerToysをインストールしたら使える「FancyZonez」っぽさを感じられる機能ですね。
僕個人としてはまだなかなか慣れないのですが、使いこなせば非常に使いやすくなるかなと。
Windows 7からもこれっぽい機能は備わっていて、アクティブウィンドウを掴んで画面端に寄せると自動的にウィンドウレイアウトを整理してくれていました。
ただ、この機能自体カスタマイズ性がほぼゼロで、時々誤爆して鬱陶しささえ感じていたのも懐かしい思い出ですね・・・
またデモの中でも触れられていたのですが、マルチディスプレイを繋いでいたときのウィンドウの位置情報をしっかりと記憶しているようで、モニタの接続を解除し、再度接続し直すとキチンとウィンドウの位置が元通りになる様子が見られました。
これ本当に本当に大きな改善点で、Windowsはマルチディスプレイ環境に対してめっぽう弱かったんですよね。
特に家でラップトップとモニタを接続し、ウィンドウをモニタ側に置いておき、接続を解除して持ち出し。
帰宅後ノートPCをモニタに繋げると、以前の位置情報を綺麗さっぱり忘れ、再度ちまちまウィンドウを移動するという、大変に無駄な作業が発生していました。
これが改善すると、あの苦痛な作業をしなくて良くなるので大変に良い改善点ですね。
ゲーミング面も強烈に強化
ゲーミング面も強烈な強化が入っており、YouTubeのOverviewには上がっていませんが(DirectX 12 Ultimate)でくくられてしまっていますが、Direct Storage APIがWindows 11に来るようです。
NVMeが必須となりますが、一度に大きなゲームデータをメインメモリやVRAM上にロードせずに、小さく分割したデータをレンダリング中に都度読み込ませることで、パフォーマンス向上を図ることができるようになるというもの。
ただNVMeを使ったとしても既存のStorage APIは大量のIOリクエストの処理を苦手としていたため、NVMeからGPUまでのパイプライン全体で性能を最大化するよう設計されたのが、このDirect Storage APIなのだそう。
より詳細についてはPC Watchさんの記事が大変に分かりやすく、引用させて頂きました。
Microsoft Storeの刷新、PWAの取扱も
Microsoft Storeアプリについても刷新するようで、Overviewには含まれていませんでしたがデモではPWAの取扱についても触れられていたようで、これもまた従来のWindowsらしさが感じられない新しい要素。
BlueStacks要らず、Androidアプリの動作をサポートへ
イベントではOne more thing的な扱いを受けていた「Androidアプリの動作サポート」。
今までもBlueStacksの様なエミュレータを使うことで、Windows上でAndroidアプリを動作させることができましたが、Windows 11では標準で動作をサポート。
デモでも実際にTiktokアプリが動作している様子が流れており、これもまたWindowsといういわゆるレガシーな枠を取り払い、ユニバーサルなOSとしてやっていくんだよ、という気概が感じられます。
他にも、Microsoft StoreからAdobe Creative Cloudが導入できるようになる、ということがさらっと触れられておりこれにもビックリ。
Microsoft Store for Businessにも当然ながら対応していくはずですので、Intune傘下端末にAdobe Creative Cloudアプリ配信がとても楽になるのは大変に大変にアツいですよね。
iPadOSやChromeOSをしっかりと意識した、挑戦的なOSになりそう
上記PC Watchさんの記事のあるとおり、GIGAスクールなど教育領域においてChromebookのシェアが格段に伸びてきており、Microsoftとしてもこの点は結構真剣に考えていた様子。
今までのWindowsであれば、ChromeOSやiPadOSと比べて操作周りで辛いところがありました。
そんな他社に遅れを取っていた部分についても、Windows 11ではしっかりとおさえていきますよ、という気概が感じられる大変挑戦的なOSになりそうですね。
マウスやキーボード以外でも操作する選択肢を用意したかった、挑戦的なOSと言えば、Windows 8がありましたが結果としては・・・ というところがありました。
ただ、記事前半にも書いたとおりタッチインタフェース周りの改善を見る限り、今回はWindows 8のようなことにはならないんじゃないかなぁと。
Windows 11の話が出た当初は、Windows 10が最後のWindowsだとは何だったのか、という若干の落胆がありましたが今では楽しみが大きく増したな、と個人的には感じています。
まだ表面的なところしか見えておらず、Windows管理者向けの情報が見えてきませんがこれからドンドンアップデートされるはずですので、しっかりと追っていきたいですね。
取りあえずは軽くまとめるところで止めておき、明日以降しっかりと情報を整理してさらに掘り下げていきますので、乞うご期待ください~
iPad mini 6買おうかなぁと思っていましたが、Windows 11が思ったより良かったので、Surfaceが欲しくなりますねこれ・・・w