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Ryzen7 でMoneroマイニングを行うと、Radeonより効率良くマイニングできる?
AMDによると、Moneroをマイニングする際、Ryzen7、Ryzen5を利用すれば非常に効率良くマイニングすることが出来ると述べています。
AMDによると、Moneroをマイニングする際のハッシュレートについては、Radeon RX470に敵わない物の、TDPあたりのハッシュレートを比較してみると、Ryzen 7の方が高くなるとのこと。
まあた、Ryzen 5についてはRX470とほぼ同じ値になるようです。
実際にパフォーマンス測定を行うと、RX470 4GBはTDP 120Wで699H/s、Ryzen7 1700はTDP65Wで489H/s、Ryzen5 1600はTDP65Wで376H/sといった結果になりました。
この際のハッシュレートをTDPで割ると、RX470は約5.8H/sに対し、Ryzen7 1700は何と約7.5H/s、Ryzen5 1600が約5.8H/sと驚異的な結果に。
ただし必ずしもこのパフォーマンスになるとは限らない
ただし注意しておきたいことが、Ryzen7 1700を搭載したからといって、必ず489H/sでマイニングできる訳では無いと言うこと。
例えばGPUでマイニングする場合も搭載されているVRAMの質によってはハッシュレートの差が大きくなることがあります。これはCPUでマイニングする際も同じ事が想定されます。
ただ、そういった点を踏まえたとしても、Ryzen7とRyzen5のパフォーマンスは驚異的です。
EPYCのパフォーマンスもすごい
Ryzenと同じくZENコアを搭載した、開発コードNaples、EPYCのパフォーマンスも驚異的な物であることが分かっています。
EPYC 7601をデュアルCPU構成で組んだマシンで、Moneroをマイニングすると、何と2134H/sという驚異的な数字を叩き出しています。
このような結果も踏まえると、ZENコアを搭載したRyzen、EPYCはMoneroマイニングを行うに辺り、非常に強力な味方となってくれることが分かりますね。
閑話休題
さて、様々な暗号通貨がある中で、何故有名なbitcoinをマイニングせずにMoneroをマイニングしようとしたのでしょうか。
それはMoneroで採用されているアルゴリズムの性質にあります。
Moneroの暗号アルゴリズムには、CryptoNoteが採用されています。このCryptoNoteでは、bitcoinのようにASICが利用できず、CPUとGPUでマイニングすることに最適化されているため、個人でもGPUと組み合わせれば今でも十分にマイニングを行うことが出来るからです。
まとめ
Ryzen7、Ryzen5がまさかMoneroマイニングに適しているとは思いも寄りませんでした。
基本的には低スペックなCPUとRX480などのRadeon系のGPUを利用することが一般的だと思っていましたが、この結果を見てみるとCPUについても初期投資を惜しまずに、Ryzen7もしくはRyzen5を選んだ方がより効率的なんだなと感じました。
BIOSTARからRyzen対応のマイニング専用マザーボード、TB350-BTCが発売されましたし、Crimsonドライバ 17.5.2からは、6枚のGPUを認識できるようになりますので、個人でも強烈なマイニング環境を構築できそうですね。
Source: Lowyat