Windows Subsystem for Linux がWindows Serverでも利用可能になる予定、まずはInsider Previewビルドから
先日ベータ版が外れ、正式版に移行したWindows Subsystem for LinuxがWindowsクライアントだけではなく、Windows Server OSでも利用可能になるようです。
今のところはWindows Server 2016のInsider Previewビルドでしか利用できないようですが、今後のアップデートで一般ビルドでも利用できるようになるとのこと。
ELF64バイナリをWindowsネイティブで実行できるようになる、ということは我々サーバー管理者にとっても非常にありがたい話ですね。
導入方法は至って簡単
Insider Previewビルド版のWindows Server 2016のPowerShellを管理者権限で立ち上げ、下記コマンドを実行します。
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux
インストールが完了すると、再起動を促されるので再起動を行います。
再起動後、再度管理者権限でPowerShellを立ち上げ、以下のコマンドを実行して任意のディストリビューションをダウンロードします。
#Ubuntu Invoke-WebRequest -Uri https://aka.ms/wsl-ubuntu-1604 -OutFile ~/Ubuntu.zip -UseBasicParsing Expand-Archive ~/Ubuntu.zip ~/Ubuntu cd ~/Ubuntu .\ubuntu.exe #OpenSUSE Invoke-WebRequest -Uri https://aka.ms/wsl-opensuse-42 -OutFile ~/OpenSUSE.zip -UseBasicParsing Expand-Archive ~/OpenSUSE.zip ~/OpenSUSE cd ~/openSUSE-42.exe .\ #SUSE Linux Enterprise Server Invoke-WebRequest -Uri https://aka.ms/wsl-sles-12 -OutFile ~/SLES.zip -UseBasicParsing Expand-Archive ~/SLES.zip ~/SLES cd ~/SLES .\SLES-12.exe
まとめ
Windowsクライアントでは、先行してWindows Subsystem for Linuxが利用できるようになっており、Windowsの活用の幅が広がったことを実感しました。
Windows Server版は実装されないのかなと日々思っていたのですが、ようやくその悩みも解決できそうです。
流石に、現用系のWindows ServerにInsider Previewビルドを適用するなんて自殺行為はしたくないので、今週末にちょっと試してみたいと思います。
なお、ソースのMicrosoftの記事からコマンドをまるまるコピーしても、所々間違ったところがあるため、コピペだけではうまくいきません。
もしインストールされるのであれば、本記事に正しい物を記載しておきましたので、こちらをご覧ください。
Source: Microsoft