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Bose SoundSport Free wireless 、BOSE初の完全ワイヤレスイヤホンをレビュー!
BOSEが11月4日に発売された、完全ワイヤレス型のBluetoothイヤホン、「Bose SoundSport Free wireless」を早速発売日に購入してきました。
BOSEがリリースする渾身のワイヤレス型イヤホン、「Bose SoundSport Free wireless」の使い心地はどんなものなのか、早速レビューしていきたいと思います。
箱のつくりは非常にしっかりした物に
早速箱を開けてみると、非常につくりがしっかりした物であることが確認できます。製品名から分かるように、スポーツモデルということもあって、箱のデザインもスポーツモデルだぞ!と激しく主張してきていますね。
本体はケースに格納されている
イヤホン本体は、最初から最初からケースに入れられた状態になっています。このケースは充電器の役割を果たしているようです。
ケース前面のボタンを押すと、イヤホン本体があらわれます。今回購入した色は、ブラックですが大人しめのラメも施されていることが分かります。
ラメが施されていると言っても、目立った物ではないので安物感はありません。
Bose SoundSport Free wirelessは2色のカラー展開をしており、トリプルブラック、ミッドナイトブルー×イエローシトロンモデルの2種類となっています。
なお、11月4日に発売されたのはトリプルブラックモデルだけであり、ミッドナイトブルー×イエローシトロンモデルは12月1日に発売予定とされています。
トリプルブラックモデルは普段使いを意識したような色で、ミッドナイトブルー×イエローシトロンモデルはカタログを見る限り、バリバリのスポーツモデルを意識した色になっています。普段使いするには少し目立ってしまうかな、といった印象を受けました。
充電方法と連続使用時間
イヤホン本体の充電は、金色のピンと、
ケース側の金色のピンを接触させることで充電するスタイルを取っています。接触させると書きましたが、ケースにイヤホンをセットするだけで充電させることができます。
この製品はケースの充電も行う必要があるのですが、ケースはmicroUSBケーブル経由で充電するようになっています。
また、イヤホンの連続使用時間は最大5時間で、ケースはフル充電させれば、イヤホン本体を2回充電することが出来るので、合計で15時間利用できるようになっています。
イヤホンは急速充電に対応しており、15分間ケースで充電させるだけで、45分間利用できるようになっています。
操作ボタンの位置
イヤホン本体には音量調整ボタンと、ペアリング用ボタンが用意されており、右側には音量調整ボタンが、
左側にペアリング用ボタンがあります。少し慣れが必要ですが、イヤホンだけで音量調整することが出来ます。
なお、音量調節ボタンに関しては、イヤホン側で操作した後、デバイス側に連動されるまで0.2~0.3秒くらいのロスがあります。
装着感は非常に良い
Bose SoundSport Free wirelessは耳に固定するためのラバーが付いており、一度装着すれば簡単には外れません。
今回は、SonyのWF-1000Xを購入するつもりで、ヨドバシカメラに訪れたのですが、WF-1000XにはBose SoundSport Free wirelessと違って、耳に固定するためのラバーが付いていないため、耳の穴に強く押し当てる必要がありました。
強く押し当てたとしても、歩いたりして振動を与え続けると、ぽろっと外れてしまいます。コードが付いているタイプであれば、完全に落ちるということは少ないのですが、完全ワイヤレスタイプとなると、そういうわけにはいきません。
そういった仕様の違いと、視聴したときの違いで最終的にBose SoundSport Free wirelessを選ぶこととなりました。
BOSE CONNECTアプリで簡単にペアリング!
Android、iOS向けアプリである、BOSE CONNECTアプリを利用すれば、Bose SoundSport Free wirelessを簡単にペアリングさせることができます。
https://syobon.jp/2017/11/26/how-to-pairing-bose-soundsport-free-wireless/
実際に使って見て
さて、ペアリングも完了したので実際に、Apple Musicで音楽を聴いてみたのですが、流石BOSEといった音作りでした。
この流石BOSEとは、「どんな音源であってもBOSEの音になる」ことを指します。これについては、昔から賛否両論で、いわゆるリアルオーディオ派にとっては、邪道であると言われている音作りです。
BOSEは昔から、原音をその通り正確に再生する、ということははなから目指しておらず、「いかにして聞き心地の良い音を作るか」、ということを目指しています。
そのため人によって好き嫌いが大きく分かれるのですが、僕は昔からこのBoseの音作りが好きで、PC用のスピーカーにはCompanion 20を利用しています。
まずは低音をメインにテストしてみた
イヤホンなどのオーディオ機器の音作りレビューは少し苦手なのですが、低音の鳴り方を確認するために、ドラムンベースのイケてるバンド、Pendulumの「Blood Sugar」を再生してみました。
低音自体は非常に良く再現されており、バスドラムが鳴る度に耳の中にズドンと届けてくれます。低音だけが良いのかというわけでもなく、ハイハットの音も良く再現されており、非常に心地よいです。
中音域もテストしてみよう
次に中音域について確認してみました。実は中音域の定義があまり分かっていないため、正確な答えを出せるか不明ですが、ボーカル音が中音域にカテゴライズされる、といった事を聞いた覚えがあるので、ボーカル音が目立つアニソンを使ってテストしてみることにしました。
今回はマクロスΔの挿入歌である、ワルキューレの「いけないボーダーライン」を使って見たのですが、低音、高音だけでなく、中音域にカテゴライズされるボーカル音も、非常にきれいに抜けてくれます。
これだけで判断するのは少し物足りないかなと思い、「時をかける少女」の挿入歌である、奥華子の「変わらないもの」も聞いてみました。この曲もボーカルの音が目立ちかつ、ピアノの伴奏がメインの曲ですので、中音域のテストをするには最適かなと思い、採用してみました。
結果としては、非常に気持ちよく響いてくれます。イヤホンなどの音作りをレビューする際は、低音と高音が目立つ「ドンシャリ型」、低音高音が弱めで中音域が強い「かまぼこ型」、低音、中音域、高音域が単一な「フラット型」の3つに分けられます。
Versatile(バーサトル型)だよね
上記の事を踏まえて、「Bose SoundSport Free wireless」は果たしてどのタイプに含まれるのか。低音、中音域、高音がそれぞれよく再現されているのであれば、フラット型ではないかとあんちょこに結論を出しがちですが、本章の「流石BOSEといった音作り」を思い出してみてください。
フラット型にカテゴライズされるイヤホンは、リアルオーディオ派の理想型ですが、BOSEの音作りは「いかにして聞き心地の良い音を作るか」という信念の元に行われています。
これらすべての要素を踏まえると、結局「BOSEらしい」に落ち着くわけですが、僕はこれを「Versatile(バーサトル)型」と勝手に読んでいます。
よく日本では何でもそつなくこなせるタイプをオールマイティと呼びますが、本来は全知全能を指す言葉で、これ以上優れた物は他には無い!と言ったときに使います。流石にそれは言い過ぎだなということで、Versatileという言葉を採用しています。
このVersatileは多目的という意味で、「Versatile型」はどのような音源でも聞き心地の良い音を作る「多目的な」タイプであるということを指します。
人によっては好き嫌いが分かれると思いますが、僕はこの音作りとても好きです。
使った感想をもっと簡潔にまとめると、「BOSEは右と左に分かれてもBOSEだ!」に落ち着きます。なんだかポエムみたいになってしまいましたね・・・
まとめ
最初は散歩がてらWF-1000Xの視聴でもしに行くか~~~ なんて考えながらヨドバシカメラに足を運んだのですが、気付いた頃にはBose SoundSport Free wirelessを購入して店を後にしていました。
ですが、結果としては大満足だったので、これは良い衝動買いだったんだと心から思います。
iPhoneでは7から、Androidも最近の端末はヘッドホンジャックが廃止され、Lightning接続のイヤホン、USB Type-C接続のイヤホン、Bluetooth接続のイヤホンにどんどんと移行し始めてきています。
iOSデバイスだけ、Androidデバイスだけ所有していてかつ、無線より有線が良いという人は、Lightning接続のイヤホン、USB Type-C接続のイヤホンを購入すればOKですが、市場に出回っている物を見てみると、圧倒的にBluetooth接続のイヤホンが多いです。
昔はBluetoothは遅延も酷いし、音質も酷い物でしたが、Bluetooth規格自体のアップデートや、各コーデックのアップデートのおかげで今では、高音質、低遅延で利用できるようになりました。
この機会に是非Bluetooth接続のイヤホンも試してみてもらえたら、そして気に入ったのであれば、Bose SoundSport Free wirelessを購入すると新たな世界への扉を開けるかも知れません。
Source: BOSE