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スッポンしてCPUグリスがピンに付いてしまったRyzen 5 1400を復活させた話

スッポンしてCPUグリスがピンに付いてしまったRyzen 5 1400を復活させた話

2020年1月6日
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スッポンしてCPUグリスがピンに付いてしまったRyzen 5 1400を復活させた話

AMDと言えばスッポン、と言うと何人かは頭を抱えられるのではないでしょうか。

スッポンとは、CPUファンを取り外そうとしたら、CPUのヒートスプレッダとCPUファンが固定されたまま引っこ抜けてしまう現象のこと。

これはCPUグリスの凝固が原因で、CPUのヒートスプレッダとヒートシンクにガッツリ貼り付いてしまうんですよね。

CPUごとソケットから引っこ抜けるならまだ運が良い方で、最悪の場合CPUのヒートスプレッダがもげて、CPUがお釈迦になってしまうことも。

僕自身、Ryzenが出るまでの間に触ったAMDのCPUはAthlon X2 5400+ Black Editionが最後で、以降しばらくIntel CPUを利用していたのですっかりスッポンのことを忘れていました。

見事なスッポン

でですね。 Ryzenが出た当初にメインマシンと検証機でそれぞれRyzen7 1700とRyzen 5 1400を買ったんです。

メインマシンはセッティング後特に触らなかったのですが、検証機のCPUファンを交換してみようと思いついて取り外してみたところ、見事にCPUとCPUファンが凝固した状態でスッポン!

買ってまだそんなに経っていなかったのでそれはそれはショックでした。

ひとまずCPUとCPUファンの取り外しには成功した物の、ピンは曲がるわピンにCPUグリスがくっつくわの大惨事。

これは見なかったことにしよう、と実家の棚の奥底にしまい込んでいました。

KUREのエレクトロニッククリーナーをぶちまけろ!

つい先日まで実家に帰省していたのですが、寝る間際に放置していたRyzen 5 1400の事を思い出しました。

それと同時に、そう言えば基盤を清掃するためのクリーナーを学生時代に使ったなぁ、とぼんやり思い出したのです。

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そのクリーナーがKUREのエレクトロニッククリーナー。お馴染みのKURE、クレです。

その用途を見てみると、

●自動車のコネクター類、ハーネス、バッテリーターミナル、ヒューズボックス、センサー類の洗浄。●各種電気・電子機器のプリント基板や電源部、コネクター、各種アッセンブリーパーツ、ピンジャック、ソケット類の洗浄。

とあります。CPUのピンやマザーボードのソケットにぶちまけてもOKというシビレる仕様。

スッポンしてCPUグリスがピンに付いてしまったRyzen 5 1400を復活させた話

ダメ元でCPUグリスが付いたRyzenのピンに向かってぶちまけてみたところ、上図の写真通りなんとまぁ綺麗におちるではありませんか。

クリーナー自体も速乾性で、大量にぶちまけてもすぐに乾きます。 ただ流石に乾いて直ぐに電源を入れるのも怖かったので、1時間ほど乾かす時間を設けました。

あとは少し曲がったピンを精密ドライバーで直しつつ、マザーボードに載せてキチンとハマることを確認して作業完了。

電源は付いたけど・・・

スッポンしてCPUグリスがピンに付いてしまったRyzen 5 1400を復活させた話

スッポンさせたときに使っていた、ASRockのAB350M Pro4にRyzen 5 1400を設置し、電源投入!

するものの、ファンは回るのですがしばらくすると電源が落ち、再度起動しようとする症状が発生しました。

どうやらスッポンしたときにM/Bに深刻なダメージが発生していた様子。

これではCPUの動作確認ができない・・・ かといって検証用マザーボードも無いし諦めようかな・・・ と考えていました。

TSUKUMOの有償パーツ診断

またまたダメ元で色々と調べていると、TSUKUMOが有償でパーツ診断を行っているとの情報を耳にしました・・・!

マザーボードの診断(BIOS起動まで)が会員価格2,200円、CPUの診断が2,200円と良心的な価格で対応可能。しかも他店購入品もOK(一部ダメな物もあるようですが)

一昔前、自作PCを趣味にしていた頃は有償サービスなんか使うのか・・・?と思っていましたが、実際に利用する場面に遭遇するとそのありがたみに気付かされます。

このサービス無ければ確認するにはマザーボードを買ってテストする必要があるので1万円ほどの出費が発生します。

さらに、CPU自体が故障していればその投資も無駄になってしまいます。

それを2,200円で回避できるのですからありがたいものです・・・

この時点でマザーボードが恐らくダメだろう、ということは分かっていたので、CPUがキチンと動くかのエビデンスを得るため、CPU診断をお願いしました。

スッポンしてCPUグリスがピンに付いてしまったRyzen 5 1400を復活させた話

今回お願いしたのは秋葉原にあるTSUKUMOパソコン本店

パソコン本店以外にも以下の店舗であれば対応頂けるようです。

  • 池袋店
  • 吉祥寺店
  • 新橋店
  • なんば店
  • 名古屋1号店
  • 福岡店
  • 札幌駅前店

CPUは無事

TSUKUMOで確認したところ、診断用M/Bで無事にRyzen 5 1400が認識されていることを確認。

結論、RyzenのCPUピンにグリスが付いても慌てずにKUREのエレクトロニッククリーナーを使えば万事解決。

あの時の絶望感は何だったんだ、という気持ちが若干湧いてきましたがこれも良い勉強ですね。

今回、マザーボードは物理破損していましたが、同じ用にマザーボードのソケットにCPUグリスを落としてしまっても、同様にKUREのエレクトロニッククリーナーを使えば解決できそうです。
(ただしCMOSバッテリーは外さないとダメですが)

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