最近がっつりはまっているIntel N100ですが、今までは小型PCのみを紹介していました。
もちろん小型PCも良いのですが、もう少し欲張りたいのも正直なところ。
Intel N100小型端末が注目されてからしばらくして、Intel N100を搭載したマザーボードがASRockから「N100DC-ITX」として発売されました。
結構前に購入し、既にProxmox VEクラスタとして動作しているのですが、結婚式の準備があったので記事に出来ていませんでした。
発売から少し経ってしまいましたが、N100DC-ITXについて少し掘り下げてみましょう。
メモリは1スロット、されどPCI-e 3.0スロットあり
N100DC-ITXは、他のIntel N100小型PCと同じくメモリスロットは1スロットしかありません。(N100DC-ITXはDDR4-DIMM、小型PCはDDR4-SODIMMと違いはありますが)
それはさておき、N100DC-ITXの強みはIntel N100小型PCと比べてインタフェースの豊富な事が挙げられます。
PCI-e 3.0 x4(x2モードで動作)、NVMe用M.2(PCI-e 3.0 x2)、SATA 2ポートとかなり豪勢です。
NVMe用M.2スロットがPCI-e 3.0 x2モードで動作
そして何より、小型PCのNVMe用M.2スロットはPCI-e 3.0 x1モードで動作していたため、SATA SSDとほぼ変わらないスピードしか出ませんでしたが、N100DC-ITXだとPCI-e 3.0 x2モードで動作するので割としっかりとした速度がでます。
上図はP41 Plus 512GBをN100DC-ITXに搭載して、CrystalDiskMarkでテストした結果です。
もちろん、あくまでPCI-e 3.0 x2モードでの動作なので公称値には遠く及びませんが、Intel N100小型PCと比べるとダントツに早くなっています。
これくらいのスピードならサーバ利用はもちろんのこと、普通のWindows PCとして利用するのも十分ありですね。
PCI-e 3.0スロットは、10GbE NICもレーン数的に問題ないですがIntel N100には少しオーバースペックでもあるので、2ポート以上のGigabit EthernetなNICを積むと良さげです。
おまけ:PDトリガーケーブルでUSB PD化
N100DC-ITXはACアダプタを使って電源供給する必要があります。
こちらについて、PDトリガーケーブルを使えばUSB PD化して電源周りをコンパクトにまとめる事も一応可能です。
僕自身の環境でも、上記のPDトリガーケーブルと100W供給できるPD対応の充電器の組み合わせで運用していますが、今のところ特に問題は起きていません。
自己責任の範囲ではありますが、GaNnaPD充電器と組み合わせることでかなりコンパクトにまとめられます。