RancherOS 正式バージョンがリリースへ、Linuxカーネル上でDockerを動作させるディストリ
Linuxカーネル上でDockerを動作させるLinuxでディストリ、RancherOSの正式版がリリースされました。
Linuxカーネル上でDockerを実行し、System Dockerを動かします。
このSystem Dockerはntpd,やsyslog、consoleのようなシステムサービスが動作するコンテナになります。
そして、System DockerがUser Dockerを立ち上げ、ユーザーランド領域を制御します。
コンソールから実行されたコンテナは、このUser Docker上で動作します。
システムサービスに影響を与えない設計
Rancher Labsによると、こうしてシステム領域とユーザーランド領域を分けることで、ユーザーが立ち上げたコンテナと、システム領域を完全に分離することができるので、ユーザーが立ち上げたDockerがシステムサービスに影響を与えないようになるとのことです。
超軽量なOS
RancherOSはフットプリントが非常に小さくなっており、わずか5〜10秒でRancherOSが立ち上がり、ほぼ同時にDockerコンテナを立ち上げることができるようになります。
また、24時間365日対応のエンタープライズサポートも準備されているため、業務利用にも最適なようです。
まとめ
最近は、Dockerを本番環境に利用している事例も出てきているのでありがたいところですね。
さらに、導入したDockerコンテナがシステムサービスに影響を与えないという点も非常にありがたいところ。
きちんとしたサービスであれば、Redhat Enterprise Linuxをホストとして、Dockerコンテナを動作させるのが一般的でした。
そのため、どうしても基盤側とコンテナをうまく切り離せないため、障害発生時に発生する影響が広範囲にいたるおそれがありました。
しかし、そんな悩みもシステム領域とユーザーランド領域を分けるRancherOSであれば、解決できるかも知れませんね。
あとはRancherOSのエンタープライズサポートの価格次第ではありますが、RHELより安くで済むのであればかなり流行りそうな気もします。
自分の検証環境にも導入して見たいと思います・・・!
しかし、本家のDockerの動きがよく分かりませんね・・・ Dobyに名前が変わった経緯を改めて追ってみましたが、本当に目まぐるしく開発が進んでいますよね。
Source: Rancher Labs