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Windows 10 Creator Update 以降の大型アップデートがAtom搭載機に配信されなくなる
MicrosoftがWindows 10 Creator Update以降の大型アップデートについて、Intel Atom Clover Trailを搭載した端末には配信しないようにすると発表しました。
原因は互換ドライバ
Microsoftは過去、Windows 10のシェア拡大キャンペーンとして、Windows 8デバイスからWindows 10へのアップグレードを無償で提供していました。
その時に恩恵を受けた、Windows 8を搭載したAtom Clover Trail端末もWindows 10へアップグレードされたのですが、その際に導入された互換ドライバが原因で、Windows 10 Creator Updateを妨げていることが判明したとのこと。
Microsoftの広報担当曰く、Windows 10 Creator Updateで最高のエクスペリエンスを得るためには、ドライバをアップデートする必要があるのですが、既にAtom Clover TrailはIntelによるサポート期間が終了しているため、最新のドライバが提供されません。
そのため、Windows 10 Creator Updateを適用しても、潜在的なパフォーマンスを発揮できなく恐れがあるとのこと。
上記理由より、Windows 10 Creator Update以降の大型アップデートについては、Atom Clover Trail端末には配信しない決定を行ったようです。
ただしセキュリティアップデートは継続して提供される
機能追加の大型アップデートは配信されなくなりますが、セキュリティアップデートに関しては、引き続きAtom Clover Trail端末にも配信されます。
ただ、Windows 10 Anniversary Updateまでしか適用していない端末へのセキュリティアップデートは、Windows 8.1の延長サポート期限である、2023年の1月で配信がストップするとのこと。
格安タブレットPCを支えたClover Trail
Intel Atom Clover Trailといえば、格安タブレットPC、超小型PCに搭載された、Atom Z2760が当該モデルになります。
当初はバッテリー消費の改善を行い、タブレットPCや小型PCに搭載されていく予定でしたが、スペックが低かったこともあり、あまりユーザーがなびかず、その後にリリースされたCore mプロセッサ搭載端末に流れていき、Atom搭載端末はどんどんと減っていき、ついには2016年にAtomの開発が終了すると行った運びとなりました。
そんなAtomプロセッサでもしばらくはWindows 10で頑張っていたのですが、そろそろサポート期限を迎えるモデルが増えてきたため、本格的に終幕しそうですね・・・
学生時代お世話になったこともあり、なかなか感慨深い物があります・・・
Source: THE VERGE