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ScalewayでM1 Mac miniインスタンスが作成可能に
フランスのクラウドコンピューティング、Webホスティング業者の「Scaleway」が新たなサービスとして、M1 Mac miniインスタンスの提供を開始しました。
最近、macOSのライセンス規定に変更が入り、macOSをクラウド基盤でも提供可能となり、AWSでも実際にベアメタルインスタンスを作成できるようになって久しい状況。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/new-use-mac-instances-to-build-test-macos-ios-ipados-tvos-and-watchos-apps/
AWSでは現在記憶する限りでは、Intel Macインスタンスのみの提供で、M1インスタンスは2021年に提供予定とありました。
そんな中、Scalewayが先んじてM1インスタンスをサービスインさせてきました。
AWSの強みとしては、独自にMac miniをカスタマイズしてNitro Systemに対応させていることにありますが、Scalewayと比べてどの程度差が出てくるのか気になるところ。
どちらにせよ、CI/CDなどで自社の資産としてmacOSデバイスを持たなくても良くなるのは大変に良いことですよね。 夢が広がります。
実際に作成画面を見てみた
Scalewayの管理画面を見てみると、サイドバーに新しく「Apple silicon」が用意されているので、アクセスして「Create a Mac mini M1」をクリックすれば作成画面に遷移します。
SSD 256GB、RAM 8GBインスタンスのみ
作成画面を見てみると、提供されているリージョンはパリ、アムステルダム、ワルシャワの内、現時点ではパリのみ。
提供OSはM1 Mac miniなので、Big Surのみ。なにげに昨日公開されたBig Sur 11.2を提供しているのが地味にアツい。
インスタンスは1種類のみで、SSDが256GBでRAM 8GBのベースモデル。
料金は1時間当たり0.1ユーロ、1ヶ月73ユーロ
料金自体は1時間当たり0.1ユーロ(12.64円)、1ヶ月あたり73ユーロ(9229.3円)と割と低価格。
注意
As required by Apple License, you must keep this instance at least 24 hours. You will be able to delete it only after 24 hours.
と注意書きが記されており、Appleのライセンス規定上最低24時間はインスタンスを保持する必要があるため、最低利用期間は24時間で2.4ユーロ(303.43円)必要となってきます。
まとめ
ロケーションがパリなので、レイテンシが少し気になるところではありますが、全く予想していなかった企業がサービスインしてきたので、割と注目が集まるのでは無いかなぁと予測しています。
今日は病み上がりということと、インスタンスが一時的に売り切れていることもあって紹介だけに留めますが、実際にインスタンスを作成してみて、その利用具合なども確認していきたいと思っています。