HiKey960 、Kirin 960を搭載した、RaspberryPiのようなHUAWEIの開発用ボード
スマートフォンP 10やMate 9で有名なHUAWEIが、RaspberryPiのようなARMベースの開発機、HiKey 960をリリースしました。
RaspberryPiは、35ドルで購入できるLinux開発用ボードです。お手頃な値段で買える反面、スペックはあまりよくありません。
そのため、髙パフォーマンスを求められるIoTデバイスを開発するには不向きでした。
しかし、今回HUAWEIがリリースしたHiKey 960にはKirin 960が搭載されており、非常に高スペックな開発ボードとなっており、そのような用途にも十分耐えうる開発用ボードです。
スペック
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Snapdragon 835と比べるとどうしてもスペック面は劣ってしまいますが、それでも十分ハイパフォーマンスなSoCを搭載しています。
GPUとしては4K出力も十分にできるパフォーマンスを発揮するのですが、残念ながら搭載されているHDMIポートは1080p出力しかサポートしていません。
PCIe M.2スロットの圧倒的存在感
Hikey 960で一際目を引くのが、PCIe Gen2 M.2スロットを搭載していることでしょうか。
M.2 SSDを搭載することで、高速なストレージを追加することができます。
まとめ
現在ARMベースのソフトウェアは、x86ハードウェア上で開発を行い、ARMとクロスコンパイルするのが主流です。
これは、貧弱なARMプロセッサでソフトウェアのコンパイルをすると、途方もない時間がかかるためでしたが、Hikey 960の様な、高スペックなARMプロセッサ搭載開発機を利用すれば、クロスコンパイルをしなくても済むケースが増えてきます。
日本ではSwitch Scienceが販売しているのですが、人気殺到のため現在は売り切れ状態です。どうやら5月上旬に入荷されるようです。
今回のHikey 960の登場により、更にARMアーキテクチャにおける開発コミュニティが更に広がると良いですね。
Source: 96Boards | Switch Science