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RansomFree 、ランサムウェアからPCを守る無料ツール
イスラエル国防軍の特別編成部隊で長官を経験したシャイ・ホロヴィッツ氏がCEOを努める、Cyberreason社が個人ユーザー、中小企業向けにランサムウェア対策ツール、RansomFreeを無料で提供すると発表しました。
Cyberreason社の社員の多くはイスラエル国防軍8200諜報機関部隊での兵役経験者で構成されており、サイバーセキュリティを専門とするエリート部隊で、ハッキング活動に関する豊富な経験があります。
そんな軍事レベルの技術力を強みとしたセキュリティベンダーです。
何故無料なのか
Cyberreason社曰く、サイバー犯罪者はランサムウェアを利用して被害者から多くのお金を奪ってきました。私どもサイバーリーズンは、この流れに歯止めをかけるために、RansomeFree(ランサムフリー)の無料開放を決断しました、と述べています。
高度なセキュリティ対策を行えない一般ユーザーや、中小企業にとっては非常にありがたい話ですね。
WannaCryを含む99%のランサムウェアから重要なファイルを防ぐ
RansomFreeは、全世界的に被害が拡大したWannaCryをはじめ、実に99%のランサムウェアの動作をブロックしてくれます。
ランサムウェアを検知すると上記のような画面が表示され、「はい 脅威を阻止し、除去する」を選択すると、ランサムウェアの被害を防ぎかつ、駆除まで行ってくれるとのこと。
未知のランサムウェアにも対応
世間一般的に使われているウイルス対策ソフトはパターン検知型の物で、各セキュリティベンダーからリリースされる、パターンファイル、ウイルス定義ファイルを使って検知を行います。
そのため、未知のウイルスやランサムウェアなどの場合、パターンファイルやウイルス定義ファイルの更新が行われない限り、感染を防ぐことは出来ません。
ですが、RansomFreeでは振る舞い検知と、おとり技術(Deception)を使っているため、従来のウイルス対策ソフトでは検知できない、未知のランサムウェアにも対応できます。
こんな高機能な対策ソフトが無料で使えると言うことには正直驚きを隠せません。
また、システムへの負荷も大きくなく(動作が軽い)、既存のウイルス対策ソフトと同居できるため、非常に使いやすい物となっています。
一般ユーザーだけでなく、中小企業にも
RansomFreeは中小企業もサポートの対象としているためか、Windows 7、Windows 10などのクライアントOSに加えて、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 R2にも対応しています。
サーバーOSまでカバーしていることを踏まえると、本当に無料提供なのが信じられないくらいです。
Windowsを使っているのであれば、今すぐインストールを
ランサムウェアの被害は日に日に増しており、対策が必須のものとなってきています。
Windowsユーザー限定ではありますが、ランサムウェアの被害から身を守るためにも、今すぐインストールすることをおすすめします。
既存のウイルス対策ソフトに影響が出ないのも非常にありがたいですね。
Source: RansomFree Cyberreason